2009年03月25日 (水) | 編集 |
![]() | 人類は「宗教」に勝てるか―一神教文明の終焉 (NHKブックス) (2007/05) 町田 宗鳳 商品詳細を見る |
「最強の反宗教本」と小飼弾さんが指摘するように、前書きから「『宗教』こそが、人類最大の敵だと考えている。」といきなりトップギア。まさに、私が読みたかった本に出会えました。
わたくし、「唯物論」とまではいかないまでも、「宗教」というものを「信頼」していません。もちろん、素晴らしい考え方があることも知っています。日々の習慣としてお墓参りも行きますし、お寺で塔婆をたててもらったりもします。
でも、世の中で戦争がなくならなかったり、虐殺やテロといった不条理なことがおこる度に、その背後にある人種や文化、歴史の問題とともに大きな影響力をもつ「宗教」の負の面を見てしまうんです。
「宗教は<愛>と<赦し>を説くが、人を幸せにしない。人類社会を平和にもしない。なぜか。宗教とは人間の勝手な思惑で作り上げられたフィクションに過ぎないからである。」
14歳で出家し、以来20年間、京都の臨済宗大徳寺で修行。その後、寺を離れ渡米し、ハーバード大学神学部で神学修士号およびペンシルヴァニア大学東洋学部で博士号をえて、世界の様々な大学で、比較宗教学、比較文明論、生命倫理学の教鞭をとる著者ならではの、「内部」から見た「宗教」の実態が非常に生々しかったです。
では、どうすれば良いか。
著者は、排他的な一神教でもなく、「富」をあがめる「アメリカ教」でもなく、「無神教的コスモロジー」を提唱する。
「じぶんの外なるものに依存せず」、「愛」と「祈り」によって「自分の足、つまり自分の判断力でしっかりと歩けるようになれば」おのずと世界の平和ももたらされると説いている。
ただ、ひとつ違和感のあったのが、「無神教的コスモロジー」を具体化したものとして「俳句」や「アーミッシュ」、「水墨画」から果てはジョンレノンまで登場するに至って、余計に混乱したことでしょうか・・・。
でも、非常に読みごたえがありました。
実は、この本、あと数ページで終わるという所で、新幹線に置き忘れてしまいまして・・・。
残念ながら、忘れ物で出てきませんでしたが、これは自分の本棚に入れておきたいと、二度買いしちゃいました。
町田 宗鳳さん、要チェックです。
ついてる、ついてる。
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